DENPA!!!

DENPA!!!とは

オタク文化特有の排他性(ある種の聖域)こそ排他し、アニメというジャンルを解放区にするための「電子音楽革命運動」を合い言葉に、東京を中心に活動する、エキセントリックなパーティー。
今回、このパーティーを体験し、あまりの衝撃に「これは面白い!!」と大興奮したbesidegames.com編集長が、パーティーの主催者でもある「点と線」さんを直撃。果たして、DENPA!!!に込められた思いとは一体何なのか?

点と線インタビュー

オタクなのに、カッコいい!そんなクラブイベントとして、今、要注目なのが「電刃DENPA」。東京のクラブシーンに巻き起こる新しい波に、ビサイドゲームズは大注目中。そこで、このイベントの主催である「点と線」さんを直撃。イベントに向けた「思い」を伺いました。

——— そもそも、このイベントを立ち上げたきっかけは?
点と線 大学に在学中から、「SM」とか「催眠術」とか「ノイズ」とか、巷でアバンギャルドと言われている人たちのパフォーマンスが好きだったんです。ただ、そういう場に出かけると、お客さんにも「玄人」が多くて、盛り上がるというよりも、一人一人が腕を組んで関心している。で、もっと熱くなればいいのに!と思って。一般のお客さんが、そういうカルチャーに触れやすくするにはどうしたらいいんだろうか?と考えていたんですよ。
——— 確かに、敷居は高そうですね。
点と線 そこで、そういうアングラな物を見せやすくしてあげよう!というイベントを渋谷でやったのが最初なんです。渋谷や原宿にいる子たちっていうのはアンテナ感度もいいので、そういう物に目を向けてみれば面白い道が開けるんじゃないかな?と思ったんです。そしたら、240人のお客さんが集まった。
——— アングラで!
点と線 まずまずの数ですよね。で、次は何をやろう?って。僕は、もともとアニメに興味があったんですけど、秋葉原系コミュニティに行くと、僕は「お前なんてオタクじゃない」と言われるし、原宿に行くと「お前はオタクじゃん」と言われる。で、そういうのがくだらないなあと思ったんです。せっかく面白い物があるんだから、みんなで楽しんだ方がいいんじゃないかな?と、そういうのが「DENPA」の最初の思いですね。
——— それはいつごろ?
点と線 去年の春ぐらいです。そこから構想を練って、8月が1回目の開催でした。
——— 衝撃的でしたね。実際にイベントに行って「これはヤバい」と思いましたよ。知り合いのクラブ関係の友達を関西からも呼び寄せました。某大型クラブのVJが「新しい流れだ!俺たちは海外ばかり追いかけすぎていた」と言ってたくらいです。
点と線 曲の途中で、曲を止めてMCを挟むっていうスタイルとか、クラブの人たちから見ると意外らしいですね。
——— これまでのクラブではありえないです。曲を止めたら、盛り下がってしまう。でも、DENPAは、そんな事ない。なんなの?この人たちって(笑)それに、オタク系といいながら、お客もみんなカッコいいし、可愛いしね。
点と線 異質ですよね。まず、クラブイベントにありがちなのは「知り合いがDJやってるから行く」っていうセオリーです。僕が大学時代に誘われて行ったクラブイベントで「飲み会の延長」なのかな?という感覚でした。「知り合いがいない人」は面白くないんです。ちびちび酒飲んでるしかない(笑)
——— なるほど。
点と線 あと、DJさんを頂点にしたピラミッド構造もありますよね。その人がいるから成り立つという所もある。でも、コミケってありますよね。日本で一番人を呼んでるイベントです。サマソニとかフジロックがチケット制限があるとはいえ15万人。コミケは66万人ですよ。なんだろう?と思って調べたら、コミケというのは出店者と購入者ではなく、みんなが参加者というフラットな関係性があるイベントなんです。自分は、そこに共感しました。自分がイベントやるなら、そういう物にしたい。エンターテイメントに上下関係を持ち込ませたくないよなあ、と。で、DJではなくて、お客さん自体が空間を作るイベントにしたいと思ったんです。
——— そう!私も最初DENPAに行った時は一人だったんですよ。知り合いが一人もいなかった。けど、楽しかったんですよ。踊りまくっちゃった。
点と線 ありがとうございます(笑)
——— 今のクラブでは、さきほどの「友達を呼べる」という事も手伝って、DJ」に依存してる。でも、DENPAはそうじゃない。DJブースがステージなんじゃなくて、ダンスフロアがステージなんですよね。みんなが主役。共和国的というか・・・。
点と線 DENPAって運動なんですよね。今や、インターネットが普及したおかげで、誰もが平等に情報にアクセス出来る。そこで生まれてきたのが、旧世代オタクが信望してきた「情報の蓄積」とか「物理的な物」を飛び越えた「精神面」で繋がれるオタク層なんです。でも、メディアは「アキバ系」というひとくくりの形でしか紹介していない。これまでのオタクというカテゴリーに当てはまらない子たちが実在しているのに、それはしゃくに触るなあと。
——— アキバ系と原宿系が融合しているというイメージですか?
点と線 原宿系の子たちの中にもアニメ好きが生まれてきた、という、例えば、しょこたんみたいなニュータイプもいるんですが、そういう意味での融合ではないんですよね。もっとシンプル。アキバ系も原宿系も、いがみあってないで仲良く楽しめばいいじゃんって事です。アキバ系の子たちにファッションを教養する気もないし、原宿系の子たちを秋葉原に呼び込もうというつもりもない。ただ、お互い好きな物があるんなら、一緒にいられる場所があっていいんじゃないかとも思うんです。
——— まさにDENPA運動ですね。いいなー。
点と線 そうですね。例えば、コスプレもそうです。オタクカルチャーの常識だと、コスプレっていうのは会場に来て着替えるもの。でも、クラブカルチャーの文脈だとそんな事ありえない。おしゃれして会場に来るのが当たり前なんです。で、どっちがいいのか?そいう事はコスプレ好きのみんなで考えて行けばいい事じゃないかな?と。そういう場としてのDENPAでもあります。
——— 答えを出すのは、お客さんだという事ですね。
点と線 だから「融合」と言うと誤解する人もいるんですけど、僕たちオーガナイザーが中心となって「統合」していこうという事ではないんです。民意で動くのが理想です。ウィキペディアと同じ。皆の意見や指向で、変容しながら、面白いものに向かって行けばいいと思っている。
——— すごい!なんか、新しいカルチャーが生まれてくる、そういう瞬間に立ち会っているような実感があります。今日は、ありがとうございました!!

インタビュー終了後、実に2時間近にわたってクラブ文化、サブカル方面にわたっての話で盛り上がりました。実は、このインタビュー後、音楽雑誌『MARQUEE』や、文芸誌『ユリイカ』など多数のメディアがDENPA!!!を取り上げ、ネット上でも様々な意見が交わされるようになりました。今回のインタビューを一読していただければおわかりのように、DENPA!!!は「楽しくやろう!」という実に明快なコンセプトによる、刺激的なエンターテイメントである事がおわかりいただけた事と思います。besidegames.comは、DENPA!!!の今後を注視しつつ、応援していきたいと思います。

点と線 点と線/DENPA PROJECT/1984.8.21

東京都出身。
アウトサイダーアートやサブカルチャーにバックボーンをもち、大学在学中よりSM、催眠術、ノイズ音楽などのアングライベントを企画する。
卒業まもなく国内最大規模のアニメカルチャーパーティー『DENPA!!!』を創設し、チーフディレクターを務める。以後、サイドプロジェクト『kawaii TOKYO』の立ち上げ、アーティストの楽曲アレンジやプロデュース、DJなどその活動は多岐にわたる。

DENPA WEB

NEXT

数多くのメジャーアーティストと並んで音楽誌『MARQUEE』にクラブイベントとしては異例の特集を組まれた奇跡のイベントDENPAの2009初日の電!!
おなじみの電刃レギュラー衆のコミケ新作サウンドに加えて、今回はDEDEMOUSEやworld end girlfriendらと共にジブリのremixアルバム『キラキラジブリ』に参加するなど今後の飛躍間違いなしなSEXY-SYNTHESIZER、機動戦士ガンダムSEED DESTINYやケロロ軍曹の公式リミックスを手掛けるクリエーター集団NORISHIROCKS、凌辱ナードニスタ・MUZIK SERVANT、チップチューン界の妖精・kaz aka hige、東京ELECTRIO界の新鋭Death Is Not My Aimらが初来電!
ラウンジではGAINAXオフィシャルエヴァblog参加も決定した新レギュラー・サオリリスやミスDENPA達が乱舞!
敏感シンセうち鳴らしっぱなしの8時間に是非ともお越しをば!

DENPA 9th 第九夜『敏感、シンセ、重ねて』
【TITLE】DENPA 9th 第九夜『敏感、シンセ、重ねて』
【DATE】1/11(sun)
【OPEN】 14:00
【PLACE】@CLUB axxcis
【FEE】DOOR¥3000 W/F¥2500
【DJ’s KYOKO STAGE】
SEXY-SYNTHESIZER(EAU ROUGE RECORDINGS)
DJ SHARPNEL(SHARPNEL SOUND)
DJ TECHNORCH(999 Recordings)
m1dy(PORK/MADDEST CHICK’NDOM)
撲殺少女工房(shanshui)
cozi the end of stream
KAZ a.k.a.HIGE
MUZIK SERVANT(BL-Records)
コバルト爆弾αΩ(Inage Records)
NORISHIROCKS feat. VJ ペッパーショップ
Death Is Not My Aim (KICKS djs)
D-YAMA(DENPA!!!/DIGIn@tion)
【DJ’sKOZUE STAGE】
点と線+KYOWN(DENPA!!!/KIDDING)
PULSE(DENPA!!!/KIDDING)
DJ濱(ヲタリズム)
MKB(ISSUE)
DJシーザー(DENPA!!!)
DJサオリリス from OSK(DENPA!!!)18:00
Fuzzy(NNN)
lily+momose(DENPA!!!)
DENPA sisters(DENPA!!!)
【VJ’s】
コバルト爆弾αΩ(Inage Records)
JiNG*da*LaW(Super Galaxy!!/Iemitsu.)
Dee!(AVSS)
G___orz(AVSS)